「確定申告しなきゃいけないけど、何を準備すればいいの?」「書類が足りなくて窓口で出直しになったらどうしよう…」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。確定申告では、提出する書類の種類が多く、申告の内容によって必要なものが変わるため、初めての方はもちろん、毎年やっている方でも混乱しがちです。
この記事では、確定申告で必要になる書類を網羅的にまとめました。基本の書類から、控除を受けるために必要な添付書類まで、一覧形式で整理しています。提出前のチェックリストとしてもお役立てください。

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確定申告で全員が必要な基本書類
まずは、確定申告をする方全員が必要になる基本書類を確認しましょう。申告の種類に関わらず、これらは必ず準備しておく必要があります。
確定申告書
確定申告書は、所得や控除の内容を記載して税務署に提出する書類です。記事執筆時点では、確定申告書は「確定申告書」の1種類に統一されています。以前は申告書AとBに分かれていましたが、現在は統合されているため迷う心配はありません。
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、画面の指示に従って入力するだけで申告書が自動作成されます。手書きで作成する場合は、税務署の窓口や国税庁のWebサイトから用紙を入手できます。
本人確認書類
マイナンバーカードをお持ちの場合は、それ1枚で本人確認が完了します。マイナンバーカードがない場合は、以下の組み合わせが必要です。
- マイナンバー通知カード(またはマイナンバーが記載された住民票)+ 運転免許証やパスポートなどの身元確認書類
e-Taxで申告する場合は、マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマートフォン)があれば、窓口に出向く必要はありません。
源泉徴収票
会社員やパート・アルバイトの方は、勤務先から発行される源泉徴収票が必要です。複数の勤務先がある場合は、すべての源泉徴収票を準備してください。なお、e-Taxで申告する場合は添付が省略できますが、記載内容の入力は必要なので手元に用意しておきましょう。
源泉徴収票は、通常12月〜翌1月頃に勤務先から交付されます。届かない場合は早めに勤務先に問い合わせましょう。退職した場合も、退職時に発行されるはずですので確認してください。
所得の種類別に必要な書類
確定申告では、所得の種類によって追加で必要になる書類が異なります。ここでは代表的なケースをご紹介します。
事業所得がある場合(個人事業主・フリーランス)
- 収支内訳書(白色申告の場合)
- 青色申告決算書(青色申告の場合)
- 売上や経費の根拠となる請求書・領収書(提出は不要ですが、保管義務があります)
不動産所得がある場合
- 不動産所得用の収支内訳書または青色申告決算書
- 賃貸契約書のコピー
- 管理費や修繕費などの領収書
株式・配当所得がある場合
- 特定口座年間取引報告書
- 配当金の支払通知書
- 上場株式配当等の支払通知書

退職所得がある場合
- 退職所得の源泉徴収票
- 「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合は確定申告が必要
雑所得(副業収入など)がある場合
- 報酬の支払調書(発行されている場合)
- 収入と経費の明細
各種控除を受けるために必要な書類
所得控除や税額控除を受ける場合は、それぞれの控除に対応した証明書類が必要になります。控除を受け忘れると税金を多く支払ってしまうことになるため、漏れなく準備しましょう。
医療費控除
- 医療費控除の明細書
- 医療費の領収書(提出は不要ですが5年間保管が必要)
- 健康保険組合から届く「医療費のお知らせ(医療費通知)」があると明細書の作成が楽になります
社会保険料控除
- 国民年金保険料の控除証明書
- 国民健康保険料の支払額がわかる書類(市区町村から届く通知書など)
生命保険料控除・地震保険料控除
- 保険会社から届く「控除証明書」
住宅ローン控除(初年度)
- 住宅借入金等特別控除額の計算明細書
- 住民票の写し
- 登記事項証明書
- 売買契約書または工事請負契約書のコピー
- 金融機関からの借入金残高証明書
住宅ローン控除は初年度のみ確定申告が必要です。2年目以降は年末調整で対応できますので、勤務先に必要書類を提出してください。
ふるさと納税(寄附金控除)
- 寄附金受領証明書(各自治体から届くもの)
- ワンストップ特例を利用した場合でも、6自治体以上に寄附した場合は確定申告が必要
雑損控除(災害・盗難など)
- 被害額を証明する書類
- 災害関連支出の領収書
- 罹災証明書(災害の場合)

e-Taxで申告する場合に必要なもの
e-Tax(電子申告)を利用すると、自宅にいながら確定申告を完了できます。e-Taxで申告する場合は、以下の準備が必要です。
- マイナンバーカード+ ICカードリーダー(またはマイナンバーカード読み取り対応のスマートフォン)
- 利用者識別番号(初回登録時に取得)
- インターネット環境とパソコンまたはスマートフォン
e-Taxを利用すると、源泉徴収票や控除証明書などの添付が省略できるケースが多く、手続きが簡略化されるメリットがあります。詳しくはe-Tax公式サイトをご確認ください。
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書類の提出方法と提出先
確定申告書類の提出方法は主に3つあります。
1. e-Tax(電子申告)
自宅からオンラインで提出できる方法です。24時間受付で、還付も早いのが大きなメリットです。国税庁の確定申告特集ページから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして手続きを進められます。
2. 税務署の窓口に持参
管轄の税務署に直接持って行く方法です。書類に不備がないか、その場で確認してもらえるため安心感があります。ただし、申告期限の直前は非常に混雑するため、早めの提出がおすすめです。
3. 郵送
税務署宛に郵送で提出する方法です。「信書」扱いとなるため、普通郵便または簡易書留で送付してください。提出日は消印の日付で判断されます。
郵送の場合は、控えの返送を希望するなら返信用封筒(切手貼付済み)を同封しましょう。e-Taxなら控えの問題もなく、即座にデータが残るため便利です。
書類準備でよくある失敗と対策
確定申告の書類準備では、以下のようなミスが起こりがちです。事前に把握して対策しておきましょう。
控除証明書の紛失
生命保険料や地震保険料の控除証明書は、届いてから申告までに数ヶ月の間が空くため紛失しやすいものです。届いたら「確定申告用」のファイルやクリアフォルダにまとめて保管する習慣をつけましょう。紛失した場合は、保険会社に再発行を依頼できますが、時間がかかるため早めに動くことが大切です。
源泉徴収票をもらい忘れる
年の途中で退職した場合や、短期のアルバイトをしていた場合、源泉徴収票のもらい忘れが多発します。すべての勤務先から受け取っているか確認しましょう。
マイナンバー関連の準備不足
マイナンバーカードの暗証番号を忘れてe-Taxが使えない、というケースも珍しくありません。暗証番号がわからない場合は市区町村の窓口で再設定が必要です。

確定申告の必要書類チェックリスト
最後に、提出前に使えるチェックリストを掲載します。ご自身の状況に該当する項目を確認してください。
【全員共通】
- 確定申告書
- 本人確認書類(マイナンバーカード等)
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)
- 銀行口座情報(還付金の振込先)
【事業所得がある方】
- 青色申告決算書 or 収支内訳書
- 売上・経費の帳簿や領収書(保管用)
【控除を受ける方】
- 医療費控除の明細書
- 社会保険料の控除証明書
- 生命保険料・地震保険料の控除証明書
- 住宅ローン控除の関連書類(初年度)
- 寄附金受領証明書(ふるさと納税等)
よくある質問(Q&A)
Q1. 確定申告に必要な書類はどこで手に入りますか?
確定申告書そのものは、国税庁のWebサイトからダウンロードできるほか、税務署の窓口でも入手できます。「確定申告書等作成コーナー」を使えば、自動で作成されるため用紙の入手は不要です。控除証明書は各保険会社・金融機関から届きます。
Q2. 領収書は税務署に提出する必要がありますか?
原則として、領収書そのものを税務署に提出する必要はありません。ただし、法定の保管期間(5年〜7年)は保管する義務があります。税務調査の際に求められることがあるため、整理して保管しておきましょう。
Q3. マイナンバーカードがなくても確定申告できますか?
はい、マイナンバーカードがなくても確定申告は可能です。マイナンバー通知カード(番号がわかるもの)と本人確認書類(運転免許証等)の組み合わせで対応できます。ただし、e-Taxを利用する場合はマイナンバーカードが必要になるケースが多いため、利便性を考えるとカードの取得をおすすめします。
Q4. 源泉徴収票を紛失した場合はどうすればいいですか?
勤務先(または元勤務先)に再発行を依頼してください。会社には源泉徴収票を発行する義務がありますので、退職済みの場合でも依頼可能です。どうしても再発行が難しい場合は、税務署に相談しましょう。
Q5. 書類に不備があった場合はどうなりますか?
提出後に不備が見つかった場合は、修正申告や更正の請求で対応できます。申告期限内であれば「訂正申告」として再提出が可能です。期限後に間違いに気づいた場合は、税額が増える場合は「修正申告」、減る場合は「更正の請求」を行います。
Q6. 確定申告書類の保管期間はどのくらいですか?
個人事業主の方は、帳簿や領収書などを原則7年間保管する必要があります。給与所得者の方も、控除関連の書類は5年間保管しておくと安心です。

まとめ
確定申告の必要書類は、申告の種類や受ける控除によって異なります。基本となる確定申告書・本人確認書類・源泉徴収票に加え、控除証明書や事業の決算書など、ご自身の状況に合わせて漏れなく準備することが大切です。
書類の準備は早めに始めて、申告期限に余裕を持って提出しましょう。会計ソフトやe-Taxを活用すれば、書類作成の手間を大幅に削減できます。この記事のチェックリストを活用して、スムーズな確定申告を実現してください。
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