「確定申告をe-Taxでやってみたいけど、何を準備すればいいの?」「手続きが難しそうで不安…」という方は多いのではないでしょうか。
e-Tax(イータックス)は、国税庁が提供する電子申告・納税システムです。自宅にいながらパソコンやスマホで確定申告を完了できるため、税務署に行く手間を省くことができます。
この記事では、e-Taxで確定申告を行うために必要な準備から、実際の入力・送信手順、トラブル対処法まで、初心者の方にもわかるよう丁寧に解説します。

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e-Taxとは?基本の仕組みを理解しよう
e-Taxは、国税に関する申告や納税をインターネット上で行えるシステムです。正式名称は「国税電子申告・納税システム」といい、確定申告のほか、法人税の申告、消費税の申告なども利用できます。
e-Taxを使うメリット
- 自宅から24時間いつでも申告できる(確定申告期間中はメンテナンス時間を除く)
- 税務署に行く必要がなく、郵送の手間もない
- 還付金の振込が早い(書面提出の場合は1〜2か月、e-Taxなら約3週間)
- 添付書類の提出が省略できる(源泉徴収票、医療費の領収書等)
- 青色申告特別控除が65万円(電子申告以外は55万円)
e-Taxのデメリット
- 初回の準備にやや手間がかかる
- マイナンバーカードが基本的に必要
- ICカードリーダーまたは対応スマートフォンが必要
e-Taxで確定申告するための2つの方式
e-Taxで確定申告を行う方法は、大きく分けて2つあります。
方式1:マイナンバーカード方式
マイナンバーカードを使ってe-Taxにログインする方式です。記事執筆時点で最も一般的な方法で、国税庁も推奨しています。
必要なもの:
- マイナンバーカード
- ICカードリーダー、またはマイナンバーカード読み取り対応のスマートフォン
- パソコン(またはスマートフォン)
方式2:ID・パスワード方式
税務署で発行してもらった「ID・パスワード」を使ってログインする方式です。マイナンバーカードを持っていない方向けの暫定的な方式です。
必要なもの:
- 税務署で発行されたID・パスワード
- パソコン(またはスマートフォン)
ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定措置です。今後の利便性を考えると、マイナンバーカードを取得してマイナンバーカード方式を利用することをおすすめします。

事前準備:e-Taxを始める前にやっておくこと
e-Taxで確定申告するためには、いくつかの事前準備が必要です。確定申告の時期に慌てないよう、早めに済ませておきましょう。
準備1:マイナンバーカードを取得する
マイナンバーカードをまだ持っていない方は、市区町村の窓口やオンラインで申請しましょう。申請から受け取りまで1か月〜2か月程度かかる場合があるため、余裕をもって手続きしてください。
準備2:利用者識別番号を取得する
e-Taxを利用するには「利用者識別番号」(16桁の番号)が必要です。マイナンバーカード方式の場合、確定申告書等作成コーナーから初回ログイン時に自動的に取得できます。
準備3:対応環境を確認する
e-Taxを利用するためには、以下の環境が必要です。
- パソコンの場合:Windows または Mac、対応ブラウザ(Edge、Chrome、Safari等)、マイナポータルアプリのインストール
- スマートフォンの場合:iOS または Android、マイナポータルアプリのインストール
準備4:マイナンバーカードの暗証番号を確認する
e-Taxで使用する暗証番号は以下の2種類です。
- 利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁):ログイン時に使用
- 署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字):申告書送信時に使用
暗証番号を連続で間違えるとロックがかかります。ロックされた場合は市区町村の窓口で再設定が必要です。確定申告の直前にロックされると非常に困るので、事前に暗証番号を確認しておきましょう。
e-Taxで確定申告する具体的な手順
事前準備が整ったら、実際にe-Taxで確定申告書を作成・送信します。ここでは、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使った手順を解説します。
手順1:確定申告書等作成コーナーにアクセス
国税庁のホームページから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」をクリックします。
手順2:提出方法の選択
「e-Taxで提出 マイナンバーカード方式」を選択します。スマートフォンをICカードリーダーとして使う場合は「スマートフォンを使用してe-Tax」を選びます。
手順3:マイナンバーカードの読み取り
画面の指示に従って、マイナンバーカードを読み取ります。ICカードリーダーにカードをセットするか、スマートフォンでカードにタッチして読み取ります。4桁のパスワードを入力してログインします。
手順4:申告書の種類を選択
「所得税」を選択し、必要な所得や控除の種類を選びます。画面の質問に答えていくと、必要な入力項目が自動的に表示されます。
手順5:各項目を入力
以下の情報を順番に入力していきます。
- 給与所得(源泉徴収票をもとに入力)
- 事業所得・雑所得(該当する場合)
- 各種控除(社会保険料控除、生命保険料控除、医療費控除、ふるさと納税の寄附金控除等)
手順6:内容確認・電子署名・送信
入力内容を確認し、問題なければ電子署名を行います。署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16文字)を入力し、送信ボタンをクリックすれば完了です。
送信が完了すると「受付番号」が表示されますので、控えておきましょう。送信完了後、「送信結果の確認」画面で受理されたことを確認できます。

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e-Taxでよくあるトラブルと対処法
マイナンバーカードが読み取れない
ICカードリーダーやスマートフォンでカードが読み取れない場合は、以下を確認してください。
- カードリーダーのドライバが最新版かどうか
- マイナポータルアプリが最新版かどうか
- カードの向きや位置が正しいかどうか
- 他のアプリがカードリーダーを使用していないかどうか
パスワードを忘れた・ロックされた
パスワードを忘れた場合やロックされた場合は、市区町村の窓口でパスワードの再設定が必要です。本人確認書類を持参して窓口に行きましょう。
送信時にエラーが表示される
ブラウザのバージョンが古い場合や、ポップアップブロックが有効になっている場合にエラーが発生することがあります。ブラウザの設定を確認し、最新バージョンに更新してください。
参考:e-Tax ヘルプデスク
e-Taxで申告した後にやること
還付金の確認
還付金がある場合は、e-Taxのメッセージボックスや「国税庁 確定申告書等作成コーナー」の「申告状況の確認」から処理状況を確認できます。e-Taxで提出した場合、還付金は約3週間で振り込まれるのが一般的です。
納税が必要な場合
所得税の納付が必要な場合は、以下の方法で納付できます。
- ダイレクト納付(e-Taxから口座引き落とし)
- インターネットバンキング
- クレジットカード納付
- コンビニ納付(QRコード)
- 振替納税(口座振替)
- 金融機関や税務署の窓口
申告内容に間違いがあった場合
申告後に間違いに気づいた場合は、申告期限内であれば「訂正申告」として再度e-Taxで送信できます。申告期限後に間違いに気づいた場合は、「修正申告」または「更正の請求」の手続きが必要です。

会計ソフトとe-Taxの連携
多くの会計ソフトは、e-Taxとの連携機能を備えています。会計ソフトで作成した申告データをそのままe-Taxに送信できるため、手入力の手間やミスを大幅に減らすことができます。
主な会計ソフトのe-Tax連携方法:
- 会計ソフト内から直接e-Tax送信する方法
- 会計ソフトで作成したxtxファイルをe-Taxソフトに読み込んで送信する方法
- 会計ソフトで作成したデータを確定申告書等作成コーナーに読み込む方法
特に個人事業主の方は、日々の経理を会計ソフトで行い、確定申告時にそのままe-Tax送信するという流れが最もスムーズです。
Q&Aコーナー:e-Taxの確定申告でよくある質問
Q1. e-Taxは確定申告の期間以外でも使えますか?
はい、e-Taxは年間を通じて利用できます。還付申告であれば確定申告期間(2月16日〜3月15日)に関係なく提出可能です。ただし、システムのメンテナンス時間帯は利用できないため、国税庁のサイトで稼働時間を確認してください。
Q2. ICカードリーダーは必ず必要ですか?
マイナンバーカード対応のスマートフォンをお持ちであれば、ICカードリーダーは不要です。スマートフォンをカードリーダーの代わりとして使うことができます。対応機種は、マイナポータルのサイトで確認できます。
Q3. e-Taxで送信した後、紙の書類の提出は必要ですか?
基本的に不要です。e-Taxでは添付書類の提出が省略できます。ただし、書類自体は法定の保存期間(通常5年〜7年)保管しておく必要があります。税務署から確認を求められた場合に提示できるようにしておきましょう。
Q4. e-Taxの利用に費用はかかりますか?
e-Taxの利用は無料です。ただし、マイナンバーカードの取得やICカードリーダーの購入に費用がかかる場合があります。ICカードリーダーは2,000円〜3,000円程度で購入できます。
Q5. e-Taxで申告した場合の控えはどうなりますか?
e-Taxで送信後、申告書の控えをPDFでダウンロード・印刷できます。また、e-Taxの「メッセージボックス」に受信通知が届くので、これが「受理された証明」になります。住宅ローンの審査などで確定申告書の控えが必要な場合は、このPDFと受信通知を提示します。
Q6. 途中まで入力して保存できますか?
はい、確定申告書等作成コーナーでは途中でデータを保存できます。「入力データの一時保存」機能を使えば、後日続きから作業を再開できます。一度に全部入力する必要はないので、時間のある時に少しずつ進めることも可能です。

まとめ
e-Taxを使えば、自宅にいながら確定申告を完了できます。初回の準備は少し手間がかかりますが、一度環境を整えてしまえば翌年以降はとてもスムーズに申告できるようになります。
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- e-Taxは国税庁の電子申告システムで、24時間いつでも申告可能
- マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の2つがある
- マイナンバーカード+対応スマホがあればICカードリーダー不要
- 還付金の処理が早い(約3週間)のも大きなメリット
- 暗証番号は事前に確認しておき、ロックされないよう注意
- 会計ソフトとの連携でさらに効率的に申告できる
今年の確定申告は、ぜひe-Taxにチャレンジしてみてください。
参考:国税庁 確定申告特集
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