「レシートが溜まっていく一方で、経費入力が追いつかない…」「帰宅後にレシートを見ながら金額を手打ちするのが苦痛」と感じたことはありませんか?
クラウド会計ソフトのレシート撮影・OCR機能を使えば、スマホでレシートを撮影するだけで金額・日付・取引先名が自動で読み取られ、仕訳候補まで作成してくれます。経費入力にかかる時間を大幅に短縮できる機能です。
この記事では、freee・マネーフォワード・弥生のレシートOCR機能の違いや、上手に使いこなすコツを詳しく解説していきます。

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レシート撮影・OCR機能とは?
OCR(Optical Character Recognition)とは、画像に含まれる文字を認識してテキストデータに変換する技術のことです。会計ソフトのOCR機能では、レシートや領収書の画像から以下の情報を自動で読み取ります。
- 取引日(レシートに記載された日付)
- 金額(合計金額、税込・税抜の判別含む)
- 取引先名(店名や会社名)
- 品目(可能な範囲で)
読み取られた情報をもとに、AIが適切な勘定科目を推測して仕訳候補を作成してくれるため、利用者は内容を確認して登録ボタンを押すだけで経費の記帳が完了します。
各会計ソフトのOCR機能を比較
freeeのレシート撮影機能
freeeのスマホアプリは、レシート撮影機能が充実しています。撮影した画像からAIが金額・日付・勘定科目を自動判定し、仕訳候補を即座に作成します。
freeeのスタータープランではレシート撮影は月5枚までの制限があります。経費精算が多い方はスタンダードプラン以上を選びましょう。上位プランでは枚数制限がなくなります。
freeeの特徴は、撮影から仕訳登録までをスマホだけで完結できる点です。外出先でレシートをもらったらその場で撮影→仕訳登録ができるため、「レシートを溜め込んでしまう」という悩みを解消できます。
マネーフォワードのレシート撮影機能
マネーフォワードでもスマホアプリからレシート撮影が可能です。ただし、プランによって利用条件が異なります。
- パーソナルミニ:月5枚まで
- パーソナル以上:枚数制限なし(ただし月6枚以上は1枚ごとに追加料金が発生する場合あり)
マネーフォワードのOCR精度は高く、特に取引先名の認識精度に定評があります。同じ店舗のレシートを複数回読み取ると、過去の仕訳パターンから勘定科目を学習して精度が向上していきます。
弥生のレシート撮影機能
弥生のレシート撮影機能は、枚数制限がなく追加料金も発生しないという大きなメリットがあります。経費のレシートが多い飲食業や小売業の方にとっては、コストを気にせずどんどん撮影できるのは嬉しいポイントです。
弥生のスマホアプリではレシートの読み取りと取引入力が可能ですが、確定申告書類の作成や提出はPC操作が必要になります。

レシート撮影の精度を上げるコツ
OCR機能は便利ですが、撮影の仕方によって読み取り精度が大きく変わります。以下のコツを押さえて、正確に読み取ってもらいましょう。
1. レシートをまっすぐに撮影する
レシートが斜めになっていたり、折れ曲がっていたりすると、OCRの認識精度が落ちます。平らな場所にレシートを置いて、真上からまっすぐ撮影するのが基本です。
2. 十分な明るさを確保する
暗い場所で撮影すると、文字がぼやけて認識精度が低下します。自然光や照明の下で撮影するか、スマホのフラッシュ機能を使いましょう。ただし、フラッシュの光がレシートに反射して白飛びしないよう注意してください。
3. レシート全体がフレームに入るようにする
金額だけでなく、日付・取引先名・品目もOCRが読み取る対象です。レシートの上部(店名)から下部(合計金額)まで、全体がフレーム内に収まるように撮影しましょう。
4. 感熱紙の退色に注意する
コンビニやスーパーのレシートは感熱紙が多く、時間が経つと文字が薄くなります。レシートをもらったら、できるだけ早く撮影するのがベストです。すでに退色が進んでいるレシートは、手入力で対応するしかありません。
5. 1枚ずつ撮影する
複数のレシートを重ねて一度に撮影しても、OCRは正しく認識できません。面倒でも1枚ずつ撮影しましょう。

電子帳簿保存法との関係
電子帳簿保存法では、スキャナ保存の要件を満たせば、紙のレシートをスキャン(撮影)して電子データで保存し、原本の紙を廃棄することが認められています。
スキャナ保存の主な要件
- 解像度200dpi以上で読み取ること
- タイムスタンプを付与すること(または訂正・削除の履歴が残るシステムを使用すること)
- 検索機能(取引日・金額・取引先で検索できること)を備えていること
freee・マネーフォワード・弥生のレシート撮影機能は、いずれもスキャナ保存の要件に対応しています。これらの会計ソフトを使ってレシートを撮影・保存すれば、紙のレシートを長期保管する必要がなくなり、保管スペースの節約にもつながります。
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レシート管理の運用フローを作ろう
OCR機能をフル活用するには、レシートの受け取りから会計処理までの運用フローを決めておくことが大切です。おすすめの流れを紹介します。
ステップ1:その場で撮影
レシートを受け取ったら、その場でスマホアプリを開いて撮影します。財布やポケットに入れっぱなしにしない習慣をつけましょう。移動中の電車内や、カフェで一息つくタイミングでまとめて撮影するのも有効です。
ステップ2:週1回の仕訳確認
撮影したレシートは自動で仕訳候補が作成されます。週に1回、会計ソフトにログインして仕訳候補を確認し、勘定科目が正しければ「登録」ボタンを押します。間違っている場合は修正してから登録しましょう。この修正がAIの学習データになります。
ステップ3:月末に未処理チェック
月末に未処理のレシートがないか最終チェックします。撮影し忘れたレシートがあれば手入力で対応し、すべての経費が計上されていることを確認します。

レシート以外にOCRで読み取れる書類
OCR機能はレシートだけでなく、以下の書類にも対応しています。
- 領収書:手書きの領収書でも、金額や日付を認識可能(ただし手書きはOCR精度が落ちる場合あり)
- 請求書:取引先から届いた請求書の金額や支払期限を読み取り
- 納品書:品目や数量の確認に活用
- クレジットカードの利用明細:紙の明細を撮影してデータ化
レシート管理におすすめのアイテム・習慣
スマホの撮影機能と組み合わせて、レシート管理をさらに効率化するアイテムや習慣を紹介します。
レシート専用のクリアファイル
月ごとにポケットが分かれているクリアファイルを用意し、撮影済みのレシートを月ごとに入れていきます。万が一OCRの読み取りに問題があった場合でも、原本をすぐに確認できるため安心です。
封筒に日付を書いて保管する方法
もっと手軽な方法として、月ごとに封筒を用意して日付を書いておき、レシートを放り込んでいくだけの管理法もあります。撮影さえ済んでいれば、原本の整理にそこまで手間をかける必要はありません。
名刺サイズのメモ帳を持ち歩く
交通費や自動販売機など、レシートが出ない支出もあります。そういった場合は、その場でメモ帳に日付・金額・用途を記録しておくか、スマホのメモアプリに入力しましょう。後から会計ソフトに手入力する際の備忘録になります。
よくあるQ&A
Q. OCRで読み取った内容は必ず確認が必要?
はい、必ず確認してください。OCRの認識精度は高くなっていますが、レシートの印字状態や撮影条件によっては金額や日付を誤認識することがあります。特に「1」と「7」、「6」と「8」など、似た数字の読み間違いには注意が必要です。
Q. レシートを撮影したら紙の原本は捨てていい?
電子帳簿保存法のスキャナ保存の要件を満たしている場合は、紙の原本を廃棄可能です。ただし、会計ソフトのスキャナ保存機能が有効になっているか、事前に確認しておきましょう。不安な場合は、確定申告が終わるまでは紙の原本も保管しておくと安心です。
Q. 手書きの領収書もOCRで読み取れる?
手書きの領収書でもOCRで読み取ることは可能ですが、印字されたレシートと比べると精度は低くなります。読み取り後の確認・修正は特に入念に行いましょう。
Q. 海外のレシート(外貨表記)も読み取れる?
海外出張などで受け取った外貨表記のレシートは、OCRで金額を読み取ることは可能ですが、自動で日本円に換算する機能は一般的にはありません。外貨建ての経費は、支払い時のクレジットカード換算レートか、TTM(電信仲値相場)を使って日本円に換算し、手動で入力する必要があります。
まとめ:レシート撮影で経費入力のストレスをなくそう
- レシート撮影・OCR機能で金額・日付・取引先名を自動読み取りできる
- freeeはスマホ完結型だが枚数制限あり。弥生は無制限で追加料金なし
- 撮影は「まっすぐ・明るく・全体を写す」が精度アップの基本
- 感熱紙のレシートは退色前に早めに撮影するのがベスト
- 電子帳簿保存法の要件を満たせば、紙の原本廃棄も可能
レシートの山を前にして途方に暮れる必要はもうありません。スマホで撮影するだけで経費入力が完了するOCR機能を活用して、経理作業のストレスを減らしていきましょう。
参考リンク:国税庁 – 電子帳簿保存法 スキャナ保存関係、freee ヘルプセンター、マネーフォワード クラウドサポート
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