クレジットカードの明細をいちいち手入力していると、時間もかかりますし入力ミスも起きやすくなります。実は、会計ソフトとクレジットカードを連携させると、利用履歴を自動で取り込んで仕訳まで一気にこなせるようになります。
この記事では、freee・マネーフォワード・弥生の3大会計ソフトについて、クレジットカード連携の設定手順と注意点をまるっと解説していきます。連携のメリットやトラブルの対処法もあわせて紹介するので、設定前にサクッと目を通してみてください。

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会計ソフトとクレジットカードを連携するメリット
明細の自動取得で手入力がゼロに
連携を設定すると、クレジットカードの利用明細が自動的に会計ソフトへ取り込まれます。金額・日付・利用先の情報が自動で入るため、手入力する必要がなくなります。月に何十件もカードを使う人ほど時短効果が大きいです。
入力ミスや仕訳漏れを防げる
手入力だとどうしてもミスが起きます。金額の打ち間違い、仕訳そのものの漏れなど、確定申告の直前に気づくとかなり焦ることになります。自動取込ならヒューマンエラーを大幅に減らせるのが大きなメリットです。
リアルタイムで経費を把握できる
取り込まれた明細は日々更新されるため、今月いくら使っているかをリアルタイムで把握しやすくなります。資金繰りの管理にも役立つため、事業の意思決定がスムーズになります。
クレカ連携の主なメリットは以下の通りです。
- 明細の自動取得で手入力ゼロ
- 入力ミス・仕訳漏れの防止
- リアルタイムの経費把握
- 確定申告がスムーズになる
クレジットカード連携の仕組みを理解しましょう
API連携とスクレイピング連携の違い
会計ソフトとクレジットカードの連携方法には大きく2種類あります。
API連携は、カード会社のシステムと会計ソフトが直接データをやりとりする方式です。セキュリティが高く、安定して明細を取得できるのがメリットになります。
一方、ID・パスワード連携(スクレイピング方式)は、カード会社の会員サイトにログインして明細を取得する方式です。対応カードが多いですが、カード会社側のサイト変更で一時的に取得できなくなることもあります。
記事執筆時点では、三井住友カードやアメリカン・エキスプレスなどがAPI連携に対応しています。ただし対応状況は随時変わるため、freee公式の連携カード一覧や各社サポートページで最新情報を確認しましょう。
取込タイミングと反映までのラグ
カードの利用情報がカード会社のサイトに反映されてから、会計ソフト側に取り込まれるまでに数日かかることがあります。特にスクレイピング方式は1日1回程度の同期が一般的です。リアルタイムではない点は覚えておきましょう。
freeeでクレジットカードを連携する手順
ステップ1:口座登録画面を開く
freee会計にログインし、上部メニューから「口座」→「口座の一覧・登録」を選びます。画面右上の「口座を登録」ボタンをクリックします。
ステップ2:クレジットカードを選択する
「クレジットカードを登録する」を選び、利用しているカード会社を検索して選択します。freeeは国内主要カードのほぼすべてに対応しているため、見つからないケースは少ないです。
ステップ3:認証情報を入力する
カード会社の会員サイトのID・パスワードを入力します。API連携対応カードの場合は、カード会社の認証画面に遷移して認可する流れになります。入力が完了すると自動同期が開始されます。
ステップ4:自動仕訳ルールを設定する
明細が取り込まれたら、自動仕訳ルールを設定しましょう。よく使う経費(例:「Amazon→消耗品費」「JR東日本→旅費交通費」)のルールを登録しておくと、次回からワンクリックで仕訳が完了します。


マネーフォワードでクレジットカードを連携する手順
ステップ1:データ連携画面を開く
マネーフォワード クラウド会計にログインし、メニューバーの「データ連携」→「新規登録」をクリックします。
ステップ2:カード会社を検索して選ぶ
検索窓にカード会社名を入力して、登録したいクレジットカードを選択します。マネーフォワードも幅広いカード会社に対応しているので、主要カードはほぼ見つかります。
ステップ3:ログイン情報を入力する
カード会社の会員サイトのログインIDとパスワードを入力します。2段階認証が設定されているカードの場合は、追加のワンタイムパスワード入力を求められることがあります。
ステップ4:仕訳候補を確認・登録する
取り込まれた明細は「仕訳候補」として表示されます。勘定科目を選択して「登録」をクリックすれば仕訳が完了します。マネーフォワードはAIが勘定科目を推測してくれるため、提案をそのまま使えるケースも多いです。
弥生会計でクレジットカードを連携する手順
ステップ1:スマート取引取込を開く
弥生のトップ画面から「スマート取引取込」を選び、「口座連携の設定」をクリックします。
ステップ2:クレジットカードを追加する
「金融機関の追加」からカード会社を検索して選択します。弥生はMoneytreeなどの外部サービスを経由して連携する場合もあるため、案内に従って進めましょう。
ステップ3:取引の取込と仕訳
取り込まれた取引データを確認し、勘定科目を設定して仕訳します。弥生はシンプルな画面設計で操作がわかりやすいのが特徴です。
クレカ連携でよくあるトラブルと対処法
明細が取り込まれない
カード会社側のサイトリニューアルやメンテナンスで一時的に取得できなくなるケースがあります。まずは会計ソフトの連携画面でエラーが出ていないかチェックしましょう。パスワード変更後に再認証が必要なケースも多いです。
二重取り込みが発生する
同じカードを複数の方法で登録してしまうと、二重に取り込まれることがあります。たとえばfreeeで「カード直接連携」と「銀行口座経由のカード引き落とし」を両方登録していると二重になりやすいです。不要な連携は解除して、取込ルートを一本に絞ることが大切です。
事業用と私用の区別がつかない
個人事業主がプライベートでも使うカードを連携すると、私用の買い物も全部取り込まれてしまいます。対策としては、事業専用カードを作るのがベストです。どうしても兼用する場合は、取り込まれた明細から私用分を「プライベート利用」として除外すればよいでしょう。
家族カードの明細が混ざる
家族カードの利用分が同じ明細に含まれてくることがあります。事業で使うのは本人カードだけ、と決めるか、取り込み後に手動で仕分けする必要があります。


連携するクレジットカードの選び方
API連携に対応しているカードを選ぶ
API連携対応のカードは取得が安定しているうえ、セキュリティ面でも安心感があります。三井住友カードやアメックスなどが対応しています(対応状況は時期によって変わるため、利用前に各会計ソフトの公式サイトで確認しましょう)。
事業専用カードを用意する
事業用と私用を分けるのが鉄則です。事業専用カードを1枚用意して、経費の支払いはすべてそのカードに集約すると、帳簿付けが格段にラクになります。
明細の保持期間を確認する
カード会社によって、Web明細の保持期間が異なります。短いところだと3ヶ月程度でデータが消えてしまうこともあるため、保持期間が長いカードを選ぶか、こまめに同期をかけるのがおすすめです。
Q&Aコーナー
Q. 連携するとカード情報が漏れないか心配です
freee・マネーフォワード・弥生はいずれも金融機関レベルの暗号化通信を採用しており、カード番号そのものは会計ソフト側に保存されない設計になっています。API連携の場合はカード会社の認証基盤を使うため、ID・パスワードを会計ソフトに渡す必要もありません。freeeのセキュリティページなどで各社の対策を確認できます。
Q. デビットカードやプリペイドカードも連携できますか
対応状況はカード発行元と会計ソフトによります。一般的にVisa・Mastercardブランドのデビットカードは連携できるケースが多いですが、一部のプリペイドカードは非対応なこともあります。公式の連携一覧で確認するのが確実です。
Q. 法人カードと個人カード、連携方法に違いはありますか
基本的な設定手順は同じです。ただし法人カードの場合は、カード会社の法人向け管理画面からログインする必要がある場合もあります。法人用のID・パスワードを使って連携しましょう。
Q. 過去の明細も遡って取り込めますか
カード会社のWebサイトに残っている明細分は遡って取り込めるケースが多いです。ただし明細の保持期間はカード会社によって異なるため、連携はなるべく早めに設定しておくのがおすすめです。
カードと明細まわりを整理しておく
連携をきれいに保つコツは、事業用のカードを私用と混ぜないことです。事業用のカードだけをまとめておけるカードケースがあると、レジで出し間違えて後から仕訳を直す、という手間が減らせます。
連携で自動取得できても、紙のレシートや年会費の案内は手元に残ります。月ごとに分けられるポケット式のクリアファイルに入れておくと、証憑を求められたときに探し回らずに済みます。
まとめ
クレジットカード連携は、設定自体は10分もあれば完了します。一度設定してしまえば日々の経理作業が大幅にラクになるため、ぜひ今日中にやってみましょう。もし自分に合った会計ソフトがまだ決まっていないなら、会計ソフトおすすめ比較の記事も参考にしてみてください。
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