個人事業主に会計ソフトは本当に必要?
個人事業主やフリーランスとして独立したら、避けて通れないのが確定申告。特に節税効果の高い青色申告をするなら、複式簿記での帳簿付けが必須になります。
「正直、簿記の知識なんてないし…」「Excelで頑張ろうと思ったけど挫折した…」という人、めちゃくちゃ多いんですよね。
そこで活躍するのがクラウド会計ソフトです。銀行口座やクレジットカードと連携するだけで、自動で仕訳してくれるし、確定申告書類もボタンひとつで作れちゃいます。

現在、個人事業主向けのクラウド会計ソフトは主にfreee(フリー)・マネーフォワード クラウド・弥生会計オンラインの3つが圧倒的なシェアを持っています。
この記事では、この3大会計ソフトを料金・機能・使いやすさなど様々な角度から比較して、あなたにピッタリのソフトを見つけるお手伝いをしていきます。
なお、確定申告の基本的な仕組みについては国税庁の確定申告特集ページも参考にしてみてください。
freee・マネーフォワード・弥生を一覧比較!
まずは3社の基本スペックをサクッと比較表で見てみましょう。
| 項目 | freee | マネーフォワード クラウド | 弥生会計オンライン |
|---|---|---|---|
| 月額料金(税抜) | 1,480円〜 | 1,078円〜 | 実質0円〜(初年度無料プランあり) |
| 無料お試し期間 | 30日間 | 1ヶ月 | 最大1年間無料 |
| 青色申告対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 銀行・カード連携 | 対応(自動仕訳) | 対応(自動仕訳) | 対応(自動仕訳) |
| スマホアプリ | 充実 | あり | あり |
| レシート撮影 | 対応(OCR) | 対応(OCR) | 対応(OCR) |
| e-Tax連携 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 電話サポート | 上位プランのみ | 上位プランのみ | 全プラン対応(ベーシック以上) |
| 操作の簡単さ | 初心者向けUI | 簿記知識があると◎ | シンプルで迷いにくい |

ここからは、それぞれのソフトをもっと詳しく掘り下げていきます。
freee(フリー)の特徴と向いてる人
freeeの特徴
freeeは会計知識ゼロでも使えることを徹底的に追求したクラウド会計ソフトです。
最大の特徴は、従来の「借方・貸方」という複式簿記の概念を使わずに入力できる独自のUI。「何にいくら使った?」「誰からいくらもらった?」という質問に答えるだけで、裏側で自動的に複式簿記の仕訳が完成する仕組みになっています。
スマホアプリの完成度も3社の中ではトップクラス。外出先でレシートを撮影して、そのまま経費登録まで完了できるのは忙しいフリーランスにとって大きなメリットですね。
また、確定申告の際はステップ形式のガイドに沿って進めるだけでOK。「ふるさと納税はしましたか?」「医療費控除はありますか?」といった質問にYes/Noで答えていくだけで、確定申告書類が完成します。
freeeが向いてる人
- 簿記の知識がまったくない人
- スマホメインで会計作業をしたい人
- 初めての確定申告で不安がある人
- 請求書発行や経費精算も一元管理したい人

マネーフォワード クラウドの特徴と向いてる人
マネーフォワード クラウドの特徴
マネーフォワード クラウドは、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で培ったデータ連携の強さが最大の武器です。
銀行口座・クレジットカード・電子マネー・ECサイトなど、連携可能なサービス数は業界最多レベル。一度連携設定をすれば、日々の取引データが自動で取り込まれて、AIが仕訳候補を提案してくれます。使い続けるほど学習精度が上がるので、どんどん手間が減っていくのが嬉しいポイント。
また、複数の事業を掛け持ちしている人にも対応しやすい設計になっています。部門管理やタグ機能を活用すれば、事業ごとの収支を分けて管理できます。
UIは会計ソフトとしてはオーソドックスな作りなので、簿記の基本知識がある人ならすぐに馴染めるでしょう。逆に、まったく簿記を知らない人だと最初は少し戸惑うかもしれません。
マネーフォワード クラウドが向いてる人
- 銀行口座やカードをたくさん持っている人
- 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」を使っている人
- 簿記3級程度の基礎知識がある人
- 複数事業を管理したい人
- 将来的に法人化を見据えている人

弥生会計オンラインの特徴と向いてる人
弥生会計オンラインの特徴
弥生は会計ソフト業界で25年以上の実績を持つ老舗中の老舗。「やよいの青色申告 オンライン」は、その長年のノウハウをクラウドに凝縮したサービスです。
最大の魅力は何といってもコストパフォーマンス。フリープランなら初年度ずっと無料で使えて、青色申告にも対応しています。「まずはお試しで使ってみたい」という人にとって、金銭的なハードルがほぼゼロなのは大きいですよね。
操作画面はとにかくシンプル。余計な機能を詰め込まず、「帳簿をつけて確定申告する」という本来の目的に集中した設計です。派手さはないけれど、迷いにくいUIは好印象。
さらに、ベーシックプラン以上なら電話・メール・チャットのサポートがすべて使えます。「画面を見ながら教えてほしい」という人には、電話サポートがあるのは本当に心強いです。
弥生シリーズの利用者数は公式サイトによると300万ユーザー以上。税理士や会計事務所での導入実績も豊富なので、顧問税理士とデータを共有したい場合にもスムーズです。
弥生会計オンラインが向いてる人
- とにかくコストを抑えたい人
- シンプルな操作画面を求める人
- 電話サポートを重視する人(ITが苦手な人)
- 税理士とデータを共有したい人
- まずは無料で会計ソフトを試したい人

タイプ別・あなたにピッタリの会計ソフトはコレ!
3社それぞれに強みがあるので、「結局どれがいいの?」と迷う気持ちはよく分かります。ここではタイプ別にズバリお伝えしますね。
簿記の知識がなくて不安な人 → freee
複式簿記の概念を知らなくても使えるUIは、freeeだけの強み。確定申告のガイド機能も充実しているので、初めての確定申告でも安心して進められます。
ITリテラシーに自信がない人 → 弥生会計オンライン
電話サポートで直接質問できるのは、ITが苦手な人にとって最大のメリット。画面もシンプルなので、「あれこれ機能がありすぎて混乱する」ということがありません。
コスパ重視で選びたい人 → 弥生会計オンライン
初年度無料は圧倒的。開業したばかりでお金を節約したい時期に、1年間じっくり試してから継続するか判断できるのは嬉しいですよね。
口座やカードが多い・複数事業を管理したい人 → マネーフォワード クラウド
データ連携の豊富さと自動仕訳の精度で選ぶならマネーフォワード一択。複数事業の管理や、将来の法人化にもスムーズに対応できます。
スマホメインで作業したい人 → freee
外出先でのレシート撮影から仕訳登録まで、スマホだけで完結できる完成度の高さはfreeeが頭一つ抜けています。移動が多いフリーランスにはピッタリ。

会計ソフトを選ぶときに押さえたいポイント
タイプ別のおすすめを紹介しましたが、もう少し細かく検討したい人のために、選ぶときに見るべきポイントをまとめておきます。
インボイス制度への対応
2023年10月から始まったインボイス制度。課税事業者として登録した個人事業主は、適格請求書の発行・保存が義務になっています。3社とも対応済みですが、請求書の発行機能や消費税の計算方法に細かい違いがあるので、自分の事業形態に合っているか確認しておきましょう。
電子帳簿保存法への対応
2024年1月からは電子取引データの電子保存が完全義務化されています。会計ソフトにデータを保存しておけば基本的にはOKですが、検索要件などの細かいルールもあるので、各ソフトの対応状況はチェックしておくと安心です。
乗り換えのしやすさ
「最初にfreeeを選んだけど、やっぱりマネーフォワードに変えたい」ということも起こりえます。3社ともデータのインポート・エクスポート機能はありますが、年度の途中での乗り換えは手間がかかるので、できれば年度始めに決断するのがベターです。
税理士との相性
顧問税理士がいる場合、税理士が使い慣れているソフトを選ぶのも大事なポイント。弥生は税理士への普及率が特に高いので、「税理士に丸投げしたい」という人は弥生を選んでおくと話が早いかもしれません。
まとめ:まずは無料で試してみよう!
個人事業主・フリーランスにとって、会計ソフトは事業を続ける限りずっと付き合うパートナーです。だからこそ、自分に合ったものを選びたいですよね。
最後にもう一度、3社の特徴をおさらいしましょう。
- freee:簿記知識ゼロでもOK。スマホ対応◎。初心者に最適
- マネーフォワード クラウド:データ連携最強。複数事業管理・法人化にも対応
- 弥生会計オンライン:初年度無料でコスパ最強。電話サポートで安心
3社とも無料で試せる期間があるので、まずは実際に触ってみて、自分の事業スタイルに一番フィットするソフトを見つけてください。



