「弥生給与を導入したけれど、設定が多すぎてどこから手をつければいいか分からない…」という声はとても多いです。この記事では、弥生給与の初期設定から、毎月の給与計算・明細書の作成までの流れを順番に解説します。
給与計算は従業員の生活に直結する業務なので、間違いが許されません。でも、設定さえきちんとしておけば、弥生給与が自動で計算してくれるので安心です。
弥生給与にはデスクトップ版の「弥生給与」と、クラウド版の「弥生給与 Next」があります。この記事ではどちらにも共通する設定の流れを中心に、分かりやすく紹介していきます。

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弥生給与の初期設定でやるべきこと
弥生給与を使い始めるにあたって、まず完了させるべき初期設定があります。ここを正しく設定しておかないと、毎月の給与計算で金額がずれてしまうことがあるので、丁寧に進めましょう。
事業所情報の登録
最初に自社の基本情報を登録します。入力する項目は以下の通りです。
・事業所名
・所在地
・電話番号
・代表者名
・事業種別
・社会保険の適用事業所番号
・労働保険番号
社会保険や労働保険の番号は、各保険の適用通知書に記載されています。手元にない場合は、所轄の年金事務所やハローワークに問い合わせてください。
給与規定の設定
自社の就業規則に合わせて、給与計算のルールを設定します。設定が必要な項目は主に次の通りです。
・締め日と支払日:「月末締め・翌月25日払い」など
・基本勤務時間:所定労働時間(1日8時間、月160時間など)
・時間外手当の計算方法:割増率(法定は25%以上)
・深夜手当・休日手当の割増率
給与規定の設定は、自社の就業規則をそのまま弥生給与に反映させる作業です。就業規則が手元にない場合は、先に作成してから設定を進めるのがおすすめです。
社会保険料率の設定
健康保険料・厚生年金保険料の料率は、弥生給与にあらかじめ登録されています。ただし、協会けんぽと各健保組合では料率が異なるため、自社が加入している健康保険の種類に合わせて確認・修正してください。
社会保険料率は毎年3月頃に改定されるので、年度が変わったらアップデートを忘れずに。弥生給与では、最新の保険料率に自動対応するアップデート機能があります。
住民税納付先の登録
従業員の住民税は、各従業員が住んでいる市区町村に納付します。弥生給与では、従業員ごとの住民税納付先を登録しておく必要があります。
毎年5月頃に届く「住民税決定通知書」に記載されている税額を、各従業員の情報に入力します。
従業員情報の登録
初期設定が終わったら、次に従業員の情報を一人ずつ登録していきます。
基本情報の入力
・氏名(漢字・フリガナ)
・生年月日
・性別
・住所
・入社日
・所属部門(部門管理をしている場合)
給与情報の入力
・基本給
・各種手当(通勤手当、役職手当、住宅手当など)
・社会保険の標準報酬月額
・雇用保険の被保険者区分
・扶養控除等の情報(配偶者・扶養親族の有無)

銀行口座の登録
給与振込先の銀行口座も登録しておきます。従業員ごとに振込先口座を設定することで、振込データの作成も弥生給与から一括で行えます。
毎月の給与計算の流れ
初期設定と従業員情報の登録が完了したら、あとは毎月の給与計算ルーティンに入ります。流れは次の通りです。
ステップ1:勤怠データの入力
各従業員の出勤日数・労働時間・残業時間・有給取得日数などを入力します。弥生給与 Nextでは、勤怠管理機能と連携することで手入力の手間を減らせます。
ステップ2:給与の自動計算
勤怠データを入力すると、基本給・時間外手当・社会保険料・所得税・住民税が自動で計算されます。手計算によるミスを防げるのが、弥生給与を使う最大のメリットです。
ステップ3:給与明細書の確認・印刷
計算結果を給与明細書のプレビューで確認します。金額に問題がなければ、印刷またはPDF出力して従業員に配布します。弥生給与 Nextでは、Web給与明細として従業員がオンラインで確認することも可能です。
ステップ4:給与の振り込み
弥生給与から全銀フォーマット(FBデータ)を出力し、インターネットバンキングにアップロードすれば、一括振込が完了します。
給与計算の結果は、確定前に必ず内容を確認してください。特に残業時間の入力ミス、扶養人数の変更、社会保険料率の更新漏れは金額に大きく影響します。
弥生給与 Nextの料金プラン
クラウド版の弥生給与 Nextには複数のプランがあります。料金の詳細は弥生の公式サイトで最新情報を確認してください。
・エントリーライト:月額900円(年額9,000円)。小規模事業者向け
・エントリー:月額2,040円(年額20,400円)。給与明細・年末調整対応
・ベーシックライト:月額3,600円(年額36,000円)。勤怠管理にも対応
・ベーシック:月額5,520円(年額55,200円)。フル機能
・ベーシックプラス:月額8,400円(年額84,000円)。基本5名対応
いずれのプランも初期費用は無料で、最大2か月の無料体験が可能です。まずは無料体験で操作感を確かめてから導入を検討するのがおすすめです。
他の給与計算ソフトとの比較は以下の記事でまとめています。

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年末調整・賞与計算の設定
弥生給与では、毎月の給与計算に加えて、賞与計算と年末調整も行えます。
賞与計算
賞与の計算は、給与計算と同じ画面から行えます。賞与の金額を入力すると、社会保険料と所得税が自動で計算されます。賞与の社会保険料は標準賞与額に基づいて算出されるため、通常の給与とは計算方法が異なります。
年末調整
年末調整は、1年間の給与・賞与のデータをもとに、所得税の過不足を精算する手続きです。弥生給与では、必要な申告書(扶養控除等申告書・保険料控除申告書など)のデータを入力すると、自動で還付額または追徴額を計算してくれます。
弥生給与 Nextでは、年末調整の書類を従業員がWeb上で提出できる機能もあります。紙の書類を集めて手入力する手間が省けるので、従業員数が多い事業所では特に便利です。
年末調整の詳しいやり方については、弥生のスタートアップガイドでも動画で解説されています。


設定でつまずきやすいポイントと対処法
弥生給与の設定で、実際によくある困りごとと対処法を紹介します。
社会保険料の金額が合わない
原因として多いのは、標準報酬月額の設定ミスです。算定基礎届(毎年7月提出)や月額変更届のタイミングで標準報酬月額が変わるため、改定のタイミングで忘れずに更新することが重要です。
所得税の計算が合わない
扶養控除等申告書の内容が正しく反映されていない場合に起こります。特に「配偶者の所得」「16歳未満の扶養親族」などの入力漏れがないか確認してください。
住民税の金額が変わるタイミング
住民税は毎年6月に税額が切り替わります。5月に届く住民税決定通知書の内容を、6月支給分の給与から反映させる必要があります。
Q&Aコーナー
Q1:弥生給与とやよいの給与計算の違いは何ですか?
「弥生給与」は従業員数が多い事業所向けで、部門管理や給与体系の複数設定ができます。「やよいの給与計算」は小規模事業所向けのシンプル版です。なお、クラウド版の「弥生給与 Next」では、プランによって対応機能が異なります。
Q2:他の給与計算ソフトから弥生給与に乗り換えられますか?
はい、可能です。ただし、従業員情報や過去の給与データは手動で入力し直す必要があります。年度の切り替わりのタイミングで乗り換えるのがおすすめです。
Q3:従業員が辞めた場合、データはどうなりますか?
退職処理を行うと、そのデータは退職者として保管されます。源泉徴収票の作成など、退職後も必要なデータにアクセスできるので安心です。
Q4:アルバイトやパートの給与計算もできますか?
はい、対応しています。時給制の設定も可能で、出勤時間を入力すれば自動で給与が計算されます。
まとめ
弥生給与の給与計算の設定方法について解説しました。要点をまとめます。
・初期設定では「事業所情報」「給与規定」「社会保険料率」「住民税納付先」を登録
・従業員情報は「基本情報」「給与情報」「銀行口座」を一人ずつ入力
・毎月の流れは「勤怠入力→自動計算→明細確認→振込」の4ステップ
・社会保険料率や住民税の更新タイミングに注意
・弥生給与 Nextなら最大2か月の無料体験が可能
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