「確定申告って税務署に行かなきゃダメなんでしょ?」と思っている方に朗報です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、スマホだけで確定申告を完了できます。
パソコンも不要、税務署への来場も不要。スマホとマイナンバーカードがあれば、自宅にいながら申告書の作成からe-Tax送信まですべて済ませられます。
この記事では、スマホで確定申告する手順を画面の流れに沿って、ステップごとにわかりやすく解説します。初めての方でも迷わないように、事前準備から送信完了まで漏れなくカバーしています。

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スマホで確定申告するために必要なもの
必須のもの
事前に用意するもの
- NFC対応のスマートフォン(iPhone 7以降、またはおサイフケータイ対応のAndroid)
- マイナンバーカード(通知カードでは不可)
- マイナポータルアプリ(App Store / Google Playからインストール)
- 暗証番号2種類:利用者証明用(数字4桁)と署名用(英数字6〜16文字)
申告に必要な書類
申告内容に応じて、以下の書類を手元に準備しておきましょう。
- 源泉徴収票(会社員・パート・アルバイトの方)
- 各種控除証明書(生命保険料控除、地震保険料控除など)
- 医療費の領収書または「医療費のお知らせ」
- ふるさと納税の寄附金受領証明書
- 事業所得がある方は帳簿データ・収支内訳書(白色)または青色申告決算書
マイナポータル連携を使えば、一部の控除証明書データを自動取得できます。事前にマイナポータルで連携設定をしておくと入力の手間が減ります。
スマホでの確定申告手順【ステップ別】
ステップ1:確定申告書等作成コーナーにアクセスする
スマホのブラウザ(Safari、Chrome等)で国税庁 確定申告書等作成コーナーにアクセスします。トップページが表示されたら「作成開始」をタップしてください。
ステップ2:提出方法を選択する
提出方法の選択画面が表示されます。「スマートフォンを使用してe-Tax」を選択してください。マイナンバーカードを使った認証に進みます。
ステップ3:マイナンバーカードで認証する
- マイナポータルアプリが自動起動する(インストール済みの場合)
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)を入力する
- スマホの背面にマイナンバーカードを密着させる
- 「読み取り完了」と表示されたら認証成功


ステップ4:申告する税目を選択する
「所得税」「消費税」「贈与税」から申告する税目を選びます。多くの方は「所得税」を選択します。
ステップ5:収入を入力する
所得の種類に応じて、収入金額を入力していきます。
- 給与所得:源泉徴収票の内容を入力(マイナポータル連携で自動入力も可能)
- 事業所得:帳簿に基づいて売上・経費を入力
- 雑所得:副業収入やアフィリエイト収入などを入力
- 不動産所得・配当所得など:該当する項目を選択して入力
画面には入力ガイドが表示されるので、案内に沿って進めれば問題ありません。
ステップ6:控除を入力する
所得控除(医療費控除、生命保険料控除、社会保険料控除、ふるさと納税の寄附金控除など)を入力します。マイナポータル連携を設定していると、控除証明書データが自動で反映されるのでかなり楽になります。
ステップ7:申告内容を確認して送信する
- 入力内容の確認画面で、金額や控除額に誤りがないかチェックする
- 署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16文字)を入力する
- マイナンバーカードを再度読み取る
- 「送信」をタップして申告完了
送信が完了すると、受付完了画面が表示されます。受付番号が表示されるので、スクリーンショットを撮っておくと安心です。
スマホ申告で対応している所得の種類
対応している主な所得
スマホでの確定申告は年々対応範囲が広がっています。記事執筆時点では以下の所得に対応しています。
- 給与所得
- 雑所得(副業収入、年金、その他)
- 事業所得(青色申告決算書・収支内訳書の作成にも対応)
- 配当所得
- 一時所得
- 不動産所得
- 株式等の譲渡所得
パソコンが必要になるケース
複雑な申告内容(複数の不動産所得、先物取引など)の場合は、スマホの画面サイズだと入力が大変になることがあります。内容が複雑な場合はパソコンでの作業も検討しましょう。


マイナポータル連携の設定方法
連携で自動取得できるデータ
マイナポータル連携を設定しておくと、確定申告書等作成コーナーで以下のデータを自動取得して入力に反映できます(国税庁 スマホとマイナンバーカードでe-Tax)。
- 給与所得の源泉徴収票情報
- 生命保険料控除証明書
- ふるさと納税の寄附金受領証明書
- 医療費情報
- 特定口座の年間取引報告書
事前設定の手順
- マイナポータルアプリにログインする
- 「もっとつながる」メニューを開く
- e-Taxや各控除証明書発行元との連携を設定する
- 保険会社やふるさと納税ポータルサイトなど、必要なサービスと連携する
連携設定は確定申告の直前ではなく、余裕を持って事前に済ませておくことをおすすめします。
よくあるトラブルと対処法
入力途中でセッションが切れた
長時間操作していないとセッションが切れることがあります。こまめに「一時保存」をしておくと安心です。確定申告書等作成コーナーには一時保存機能があり、保存データから作業を再開できます。
送信後に間違いに気づいた
送信後に誤りを見つけた場合は、「修正申告」を作成して再送信できます。確定申告期限前であれば「訂正申告」として再送信すれば、最後に送信したものが有効になります。
確定申告期限後の修正は「修正申告」(税額が増える場合)または「更正の請求」(税額が減る場合)となります。どちらもe-Taxから提出可能です。
還付金はいつ届く?
e-Taxで送信した場合、還付金の処理は比較的スムーズです。通常、送信から2〜3週間程度で指定の銀行口座に振り込まれます。書面提出の場合は1か月〜1か月半程度かかるため、e-Tax送信の方が早いです。
会計ソフトとの連携で効率アップ
会計ソフトからe-Tax送信する方法もある
freee・マネーフォワード・弥生などの会計ソフトを使っている場合、ソフト内で確定申告書を作成してそのままe-Tax送信することもできます。
日々の帳簿データがそのまま申告書に反映されるため、転記ミスが防げるのが大きなメリットです。特に事業所得がある方は、会計ソフトからの申告が効率的です。
Q&Aコーナー
Q. ガラケーや古いスマホでも確定申告できる?
NFC非対応の端末では、マイナンバーカードの読み取りができないためスマホ申告は利用できません。パソコン+ICカードリーダーか、パソコン+NFC対応スマホの組み合わせを検討してください。
Q. Wi-Fiがない場所でも送信できる?
モバイルデータ通信でも送信可能です。ただし、申告書の作成にはそれなりの通信量が発生するため、安定した通信環境での利用をおすすめします。
Q. 翌年以降もスマホで確定申告できる?
はい、可能です。前年の申告データを引き継ぐ機能もあるため、翌年以降はさらにスムーズに申告できます。一時保存データや前年の申告書データを読み込めば、変更がある部分だけ修正するだけで済みます。
スマホ申告をスムーズに進める小道具
スマホでの申告はマイナンバーカードの読み取りでつまずくことがあります。手持ちのスマホがカードの読み取りに対応していない場合は、パソコンとICカードリーダーを使う方法に切り替えるという選択肢もあります。
また、書類を見ながらスマホを操作する場面が続くので、卓上スタンドで画面を固定しておくと入力が進めやすくなります。
まとめ
スマホで確定申告をする手順をまとめると、以下のとおりです。
- NFC対応スマホ+マイナンバーカード+マイナポータルアプリがあれば準備OK
- 確定申告書等作成コーナーにスマホでアクセスし、画面の案内に沿って入力するだけ
- マイナポータル連携を事前設定しておくと、控除証明書データが自動入力されて便利
- 送信完了後は受付番号を控えておく
- 還付金はe-Tax送信なら2〜3週間程度で振り込まれる
スマホ1台で確定申告が完結する時代です。まだ試したことがない方は、ぜひ次の確定申告でチャレンジしてみてください。
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