確定申告の時期にe-Taxで電子申告しようとしたら、突然エラーが出て送信できない――この状況には、かなり焦ってしまいます。
e-Taxのエラーは原因がわかれば解決できるものがほとんどです。エラーコードの意味さえ知っていれば、深夜でも自力で対処できるケースが多いです。
この記事では、e-Taxの送信時によく発生するエラーの種類と、それぞれの具体的な対処法をまとめました。確定申告シーズンに慌てないために、事前に目を通しておくことをおすすめします。

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e-Taxの送信エラーが起きる主な原因
e-Taxの送信エラーは、大きく分けて以下の5つのカテゴリに分類できます。
- ブラウザ・動作環境の問題:推奨ブラウザ以外を使っている、バージョンが古い
- マイナンバーカード・ICカードリーダーの問題:認識しない、ドライバが古い
- 電子証明書の問題:有効期限切れ、未登録
- 申告データの問題:入力内容にエラーがある
- サーバー側の問題:アクセス集中、メンテナンス
エラー別の対処法
エラー1:マイナンバーカードが読み取れない
最も多いトラブルがこれです。マイナンバーカードをICカードリーダーやスマホにかざしても認識されないケースです。
対処法:
- ICカードリーダーのドライバを最新版に更新する
- カードの接触面(ICチップ部分)を乾いた布で拭く
- スマホでの読み取りの場合は、カードをスマホのNFCアンテナ位置に正確にかざす(機種によりアンテナ位置が異なる)
- 「JPKI利用者ソフト」を再インストールする
- 他のアプリ(マイナポータルなど)が同時に起動していないか確認する
エラー2:ブラウザで「このページは表示できません」と出る
e-Taxの推奨ブラウザはMicrosoft EdgeまたはGoogle Chromeの最新版です(国税庁 e-Taxトラブルシューティング)。
対処法:
- 推奨ブラウザの最新版を使っているか確認する
- ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
- ブラウザの拡張機能(アドブロッカーなど)を一時的に無効にする
- セキュリティソフトのファイアウォールがe-Taxの通信をブロックしていないか確認する
エラー3:「HUU0077E」電子証明書の事前登録エラー
「電子証明書を事前に登録する必要があります」というエラーメッセージが表示されるケースです。
対処法:
- e-Taxにログインし、「利用者情報の登録・変更」から電子証明書の登録・更新を行う
- マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れていないか確認する(有効期限は発行日から5回目の誕生日まで)
- マイナンバーカードを更新した場合は、e-Taxにも新しい電子証明書を再登録する必要がある


エラー4:送信時に「受付できませんでした」と表示される
申告データの中身にエラーがある場合に表示されることが多いです。
対処法:
- エラーメッセージに記載されている項目を確認し、入力内容を修正する
- 必須項目の入力漏れがないか確認する
- 金額欄にカンマや全角数字が入っていないか確認する
- 申告書の種類(青色・白色)と届出内容が一致しているか確認する
エラー5:アクセス集中で繋がらない
確定申告の締め切り間近(3月上旬〜3月15日)は、e-Taxサーバーへのアクセスが集中して接続できなくなることがあります。
対処法:
- 早朝(6:00〜8:00頃)や深夜(21:00以降)の時間帯にアクセスする
- 確定申告書をオフラインで完成させてから、送信だけ行う
- そもそも期限ギリギリに送信しない(2月中の早期提出を心がける)
スマホでのe-Tax送信時のエラー対処
記事執筆時点ではスマホからのe-Tax申告も普及していますが、スマホ特有のトラブルもあります。
スマホで起きやすいエラーと対処法
- マイナンバーカードの読み取りが不安定:カードをスマホの背面に密着させ、読み取り完了まで動かさない。ケースを外すと読み取りやすくなることがある
- アプリのバージョンが古い:「マイナポータルアプリ」を最新版にアップデートする
- OSのバージョンが対応外:iOS/Androidの推奨バージョンを確認する
- 通信環境の不安定:Wi-Fi環境で送信する。モバイルデータ通信だと途中で切断されるリスクがある
スマホでe-Taxを使う場合、画面サイズの都合で入力項目が見切れることがあります。入力漏れに気づかずに送信すると「受付できない」エラーになるので、送信前にプレビュー画面で全項目を確認しましょう。
会計ソフト経由のe-Tax送信エラー
freeeやマネーフォワード クラウド、弥生などの会計ソフトから直接e-Tax送信する場合のエラーと対処法も紹介します。
会計ソフト経由で起きやすいエラー
- 電子申告アプリとの連携エラー:会計ソフト側の電子申告モジュールと、国税庁のe-Taxモジュールのバージョン不整合。会計ソフト側でアップデートを確認する
- マイナンバーカードの署名エラー:会計ソフトのアプリと「JPKI利用者ソフト」の競合。他のアプリを閉じてから再試行する
- 送信データのフォーマットエラー:会計ソフトで作成した申告データが税務署のシステムに受け付けられないケース。会計ソフトのサポートに問い合わせる


エラーが解決しないときの相談先
自力で解決できないエラーの場合は、以下の相談先に問い合わせましょう。
- e-Taxヘルプデスク:0570-01-5901(月〜金 8:30〜19:00)。確定申告期間中は土日も対応することがある
- 国税庁チャットボット「税務職員ふたば」:エラーコードを入力すると対処法を自動で案内してくれる
- マイナンバー総合フリーダイヤル:0120-95-0178(マイナンバーカードに関する問い合わせ)
- 各会計ソフトのサポートセンター:freee・マネーフォワード・弥生にはそれぞれ専用のサポート窓口がある
e-Tax送信を成功させるための事前準備チェックリスト
確定申告の時期になる前に、以下を事前に確認しておくとエラーを大幅に減らせます。
- マイナンバーカードの電子証明書の有効期限を確認(有効期限は発行日から5回目の誕生日まで)
- ブラウザを推奨バージョンに更新する
- ICカードリーダーのドライバを最新版に更新する
- 「JPKI利用者ソフト」を最新版にしておく
- 会計ソフトを使う場合は、確定申告モジュールをアップデートしておく
- e-Taxの利用者識別番号とパスワードを手元に用意する
- 確定申告書の作成はオフラインで先に完成させ、送信だけ行う段取りにする
よくある質問(Q&A)
Q1:エラーコードの意味がわからない場合はどうすればいい?
国税庁のe-Taxエラー解決ページにエラーコード別の対処法が掲載されています。また、チャットボット「税務職員ふたば」にエラーコードを入力すると、原因と対処法を自動で教えてくれます。
Q2:e-Taxで送信できなかった場合、紙で提出しても間に合う?
間に合います。e-Taxで送信できない場合は、作成した申告書を印刷して税務署に郵送または持参すれば受理されます。郵送の場合は3月15日の消印があれば期限内申告として扱われます。
Q3:ID・パスワード方式とマイナンバーカード方式、どちらがエラーが少ない?
ID・パスワード方式はICカードリーダーやマイナンバーカードの読み取りトラブルがないため、エラーが起きにくいのが特徴です。ただし、マイナンバーカード方式への移行が推進されているため、将来的にはマイナンバーカード方式に対応しておくことを推奨します。
Q4:e-Taxの送信が完了したかどうかを確認する方法は?
e-Taxのメッセージボックスにログインすると、「受付完了」のメッセージと受付番号が確認できます。送信後は忘れずにメッセージボックスを確認して、受理されたことを確認しましょう。また、受付完了メッセージに記載される「受付番号」と「送信日時」はスクリーンショットを撮って保管しておくと安心です。万が一、税務署から問い合わせがあった際にスムーズに対応できます。
Q5:e-Taxで送信した後に間違いに気づいた場合は?
e-Taxで送信した確定申告書に間違いがあった場合は、申告期限内であれば再送信すれば最新のデータが有効になります。申告期限後に間違いに気づいた場合は、「修正申告」(納税額が増える場合)または「更正の請求」(納税額が減る場合)を行う必要があります。いずれもe-Taxから手続き可能です。
読み取り環境と通信環境を先に見直しておく
チェックリストにも挙げたとおり、送信エラーの原因はカードの読み取りか通信のどちらかに寄りやすいです。ICカードリーダーが古くてドライバの更新が止まっている場合は、公的個人認証サービス対応の新しいモデルに替えたほうが早いこともあります。
購入するときは「マイナンバーカード対応」の記載と、使っているOSのバージョンに対応しているかを商品ページで確認しておきましょう。
通信が途中で切れて送信に失敗するケースでは、Wi-Fiをやめて一時的に有線接続に切り替える方法もあります。LANポートのないノートPCなら、USB接続の有線LANアダプタを1つ持っておくと申告のときだけ有線にできます。端子の形状(USB-A/USB-C)を確認してから選びましょう。
まとめ
e-Taxの送信エラーは焦りますが、原因と対処法を知っていれば落ち着いて解決できます。確定申告シーズン前に事前準備を済ませておくことが、スムーズな電子申告への近道です。
- マイナンバーカードの電子証明書の有効期限は事前に確認する
- 推奨ブラウザ(Edge/Chrome最新版)を使い、キャッシュをクリアする
- アクセス集中を避けるため2月中の早期提出がベスト
- 解決しない場合はe-Taxヘルプデスク(0570-01-5901)に問い合わせ
- 会計ソフト経由の場合は、ソフト側のアップデートを確認する
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