確定申告をe-Taxで電子申告するには、マイナンバーカードの読み取りが必要です。「スマホで読み取るにはどうすればいいの?」「ICカードリーダーはどれを買えばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
実は、NFC対応のスマートフォンがあればICカードリーダーを購入しなくてもマイナンバーカードを読み取れます。パソコンで作業する場合でも、スマホをリーダー代わりに使う方法があります。
この記事では、確定申告でマイナンバーカードを読み取る方法をスマホ・ICカードリーダーそれぞれのパターン別に、手順を追って解説します。読み取りがうまくいかないときの対処法もまとめているので、困ったときの参考にしてください。

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マイナンバーカードの読み取りに必要なもの
共通で必要なもの
どの方法で読み取る場合でも、以下のものが必要です。
事前に準備しておくもの
- マイナンバーカード(通知カードでは不可)
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)
- 署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16文字)
- マイナポータルアプリ(スマホにインストール)
暗証番号はマイナンバーカードの交付時に設定したものです。忘れてしまった場合は、住所地の市区町村窓口で再設定できます。なお、暗証番号を連続で間違えるとロックがかかるので注意しましょう。
方法別に必要なもの
読み取り方法は大きく3パターンあります。
- パターン1:スマホだけで完結 → NFC対応スマートフォン + マイナポータルアプリ
- パターン2:パソコン+スマホ(スマホをリーダー代わりに使う) → パソコン + NFC対応スマートフォン
- パターン3:パソコン+ICカードリーダー → パソコン + 対応するICカードリーダー
パターン1:スマホだけで確定申告する方法
対応機種の確認
スマホでマイナンバーカードを読み取るには、NFC(近距離無線通信)に対応したスマートフォンが必要です。
- iPhone:iPhone 7以降のモデルが対応
- Android:おサイフケータイ対応機種の多くが利用可能
自分のスマホが対応しているかどうかは、マイナポータルアプリをインストールして確認するのが手軽です。アプリが正常にインストール・起動できれば、基本的に対応機種です。
読み取りの手順
- スマホで「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする(国税庁 確定申告書等作成コーナー)
- 「作成開始」をタップし、提出方法で「スマートフォンを使用してe-Tax」を選択する
- 「マイナンバーカードの読み取り」画面が表示されたら、マイナポータルアプリが自動起動する
- スマホの背面にマイナンバーカードを密着させる
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)を入力する
- 「読み取り完了」と表示されたら成功


パターン2:パソコン+スマホで読み取る方法
QRコード連携の仕組み
パソコンで確定申告書を作成しつつ、マイナンバーカードの読み取りだけスマホで行う方法です。ICカードリーダーを購入する必要がないのが大きなメリットです。
手順
- パソコンのブラウザ(Microsoft EdgeまたはGoogle Chrome)で「確定申告書等作成コーナー」にアクセスする
- 「作成開始」をクリックし、提出方法で「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選択する
- 画面にQRコードが表示される
- スマホでマイナポータルアプリを起動し、QRコードを読み取る
- スマホの背面にマイナンバーカードを当てて読み取る
- 暗証番号を入力するとパソコン側でログインが完了する
この方法なら、パソコンの大きな画面で入力作業ができて、カードの読み取りだけスマホで行うので効率的です(国税庁 スマホとマイナンバーカードでe-Tax)。
パターン3:ICカードリーダーを使う方法
ICカードリーダーの選び方
ICカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み取る場合は、「公的個人認証サービス」に対応したICカードリーダーが必要です。
購入の際は以下のポイントを確認しましょう。
- 「公的個人認証サービス対応」と明記されているか
- 接触型(カードを差し込むタイプ)か非接触型(かざすタイプ)か
- 使用しているOSに対応しているか(Windows / Mac)
価格帯はおおよそ1,500円〜3,000円程度で購入できます。家電量販店やネット通販で入手可能です。
読み取り手順
- ICカードリーダーをパソコンにUSB接続する
- ICカードリーダーにマイナンバーカードをセットする(接触型の場合は差し込む、非接触型の場合はかざす)
- 確定申告書等作成コーナーにアクセスし、「マイナンバーカード方式」を選択する
- 暗証番号を入力して認証を完了する
ICカードリーダーを初めて使う場合は、ドライバーのインストールが必要なことがあります。メーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードして、事前にインストールしておきましょう。
読み取りがうまくいかないときの対処法
「カードが読み取れません」と表示される場合
最も多いトラブルです。以下の点を確認してみてください。
- カードとスマホの位置がずれている → カードをスマホの背面中央に密着させ、読み取り完了まで動かさない
- スマホケースが厚い → ケースを外して読み取りを試す
- NFCがオフになっている → Androidの場合、設定画面でNFCをオンにする
- マイナポータルアプリが古い → アプリを最新版に更新する
暗証番号を間違えてロックされた場合
利用者証明用電子証明書の暗証番号は3回連続で間違えるとロックされます。ロックを解除するには、住所地の市区町村窓口で手続きが必要です。オンラインでのロック解除はできません。
ブラウザの問題
確定申告書等作成コーナーは、Internet Explorerでは正常に動作しないことがあります。Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeの最新版を使用してください。Safariも対応していますが、macOSのバージョンによっては制限がある場合があります。


マイナポータル連携で確定申告がもっと楽になる
マイナポータル連携とは
マイナンバーカード方式でe-Taxを利用する場合、マイナポータル連携を設定すると、以下の情報が自動的に確定申告書に反映されます。
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- ふるさと納税の寄附金受領証明書
- 医療費情報(医療費のお知らせ)
- 株式の特定口座年間取引報告書
これらのデータが自動入力されるので、手入力の手間が大幅に削減できます。特にふるさと納税を複数の自治体にしている方には非常に便利な機能です。
連携の設定方法
マイナポータルにログインし、「もっとつながる」メニューからe-Taxや各控除証明書の発行元と連携設定を行います。初回の設定に少し手間はかかりますが、一度設定すれば翌年以降も自動で連携されます。
Q&Aコーナー
Q. マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れたらどうする?
電子証明書の有効期限はカード発行日から5回目の誕生日までです。期限が切れた場合は、住所地の市区町村窓口で更新手続きを行います。更新手数料は無料です。
Q. 署名用電子証明書と利用者証明用電子証明書の違いは?
利用者証明用電子証明書(4桁の暗証番号)は「本人であること」の確認に使われ、署名用電子証明書(6〜16文字の暗証番号)は「申告内容に署名する」ために使われます。確定申告の送信時には両方が必要になります。
Q. 家族のマイナンバーカードで自分の申告はできる?
できません。確定申告は本人のマイナンバーカードで行う必要があります。代理申告の場合も、税理士等の資格者が本人に代わって行う形になります。
Q. 引っ越したらマイナンバーカードの手続きは必要?
住所変更の届出時に、マイナンバーカードの住所も更新されます。ただし、署名用電子証明書は住所変更時に失効するため、転入届の際に再発行の手続きをしてもらいましょう。
読み取りでつまずく人が用意しているもの
本文で触れたとおり、スマホがNFCに対応していれば追加の機器は要りません。ただ、手持ちの端末が非対応だったり、何度やってもスマホでの読み取りが安定しない場合は、パソコンにつなぐICカードリーダライタに切り替えるという選択肢があります。
選ぶときは「公的個人認証サービス対応」「マイナンバーカード対応」と明記されているか、使用中のOSに対応しているかを商品ページで確認してみてください。
パソコンとスマホを連携させる方式でいくなら、パソコン画面のQRコードを読んだあとにスマホで暗証番号を入力する場面が続きます。机の上でスマホを立てておける卓上スタンドがあると、両手が空いて操作を追いやすくなります。
まとめ
確定申告でマイナンバーカードを読み取る方法について、重要なポイントを整理しておきます。
- NFC対応スマホがあればICカードリーダーは不要
- スマホだけで完結する方法と、パソコン+スマホで連携する方法がある
- 読み取り時はカードとスマホを密着させ、動かさないのがコツ
- 暗証番号は3回間違えるとロックされるので注意
- マイナポータル連携を設定すると、控除証明書の自動入力が使えて便利
マイナンバーカードを使ったe-Tax申告は、一度やれば翌年以降もスムーズに進められます。最初の設定だけ頑張れば、確定申告がぐっと楽になるのでぜひ試してみてください。
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