「確定申告の準備、もっとラクにならないかな」と思ったことはありませんか?実は、Googleフォームとスプレッドシートを組み合わせれば、日々の経費記録や帳簿管理を無料で効率化できます。
会計ソフトを導入するほどの規模ではない方や、まずは手軽にデータを蓄積したい方にとって、Googleフォームは非常に使い勝手の良いツールです。スマホからでもサッと入力できるので、レシートをもらったその場で記録する習慣がつきやすくなります。
この記事では、確定申告に役立つGoogleフォームの作り方と活用法を、ステップごとに解説していきます。

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Googleフォームで経費記録をする仕組み
基本の流れ
Googleフォームを確定申告に活用する基本的な仕組みはシンプルです。
- Googleフォームで入力フォームを作成する(日付・金額・勘定科目・メモなどの項目を設定)
- 経費が発生したらスマホでフォームに入力する(外出先でもすぐ記録)
- 回答データがGoogleスプレッドシートに自動蓄積される(手動転記不要)
- 確定申告時にスプレッドシートのデータを集計する(科目別・月別の合計を出す)
この仕組みのメリットは、入力する場所(フォーム)と集計する場所(スプレッドシート)が分かれていることです。スマホからはフォームで簡単入力し、パソコンではスプレッドシートでじっくり集計や確認ができます。
会計ソフトとの使い分け
Googleフォームはあくまで「データ収集ツール」であり、複式簿記の帳簿を自動生成してくれるわけではありません。そのため、青色申告で65万円控除を狙う場合は、最終的に会計ソフトへデータを流し込むか、別途複式簿記の帳簿を作成する必要があります。
一方、白色申告や雑所得の申告であれば、Googleフォーム+スプレッドシートだけで十分対応できるケースも多いです。
経費記録用Googleフォームの作り方
ステップ1:Googleフォームを新規作成する
Googleドライブにアクセスし、「新規」→「Googleフォーム」→「空白のフォーム」を選択します。フォームのタイトルは「経費記録フォーム」などわかりやすい名前にしておきましょう(Googleフォーム公式)。
ステップ2:入力項目を設定する
確定申告に役立つ項目を設定していきます。以下の項目をおすすめします。
設定すべき項目
- 日付(日付形式):支出した日を記録
- 勘定科目(プルダウン形式):通信費、消耗品費、交通費、交際費、広告宣伝費、外注費 など
- 支払い先(記述式):店名やサービス名
- 金額(数値形式):税込金額で入力
- 支払い方法(プルダウン形式):現金、クレジットカード、銀行振込 など
- メモ(記述式・任意):用途の補足など
勘定科目をプルダウンにしておくと、入力のたびに科目名を考えなくて済むので便利です。収支内訳書の経費科目に合わせた選択肢にしておくと、確定申告時の集計がさらにスムーズになります。
ステップ3:スプレッドシートと連携する
フォームの「回答」タブから「スプレッドシートにリンク」をクリックすると、回答が自動的にスプレッドシートに記録されるようになります。
これで、フォームに入力した経費データがリアルタイムでスプレッドシートに蓄積されていきます。


スプレッドシートでの集計テクニック
科目別の合計を自動計算する
Googleスプレッドシートには関数が使えるので、勘定科目ごとの合計金額を自動計算できます。SUMIF関数を使えば、特定の科目に該当する金額だけを合計できます。
例:通信費の合計を出したい場合
=SUMIF(B:B, "通信費", D:D)
B列に勘定科目、D列に金額が入っているとすると、この数式で通信費の合計額が自動計算されます。
月別の集計を出す
月ごとの経費推移を把握したい場合は、SUMIFS関数が便利です。科目と月の両方を条件にして集計できます。
ピボットテーブル機能を使えば、科目×月のクロス集計もドラッグ操作だけで作成可能です。
収支内訳書の雛形を作る
白色申告の場合、スプレッドシートに収支内訳書と同じ項目の集計表を作っておくと、確定申告書への転記が楽になります。国税庁の収支内訳書(一般用)の経費項目に合わせた集計シートを別タブで作成しておくのがおすすめです(国税庁 確定申告書等作成コーナー)。
Googleフォーム活用のメリットとデメリット
メリット
- 完全無料で使える(Googleアカウントさえあれば追加コストゼロ)
- スマホからいつでもどこでも入力可能
- データが自動でクラウドに保存されるので、バックアップの心配がない
- フォームの項目は自由にカスタマイズできる
- 複数人で共有できるので、夫婦での経費管理にも便利
デメリット
- 複式簿記の帳簿は自動生成されない(青色申告65万円控除を目指す場合は別途帳簿作成が必要)
- 銀行口座やクレジットカードとの自動連携はできない
- 仕訳の自動提案やAI機能はない
- レシートのOCR読み取り機能はない
- 確定申告書の直接作成には対応していない
Googleフォーム+スプレッドシートは「経費データの記録・集計」には優れていますが、「確定申告書の作成」は別途行う必要があります。国税庁の確定申告書等作成コーナーか、会計ソフトの確定申告機能を利用しましょう。
こんな人にGoogleフォーム管理がおすすめ
副業で少額の収入がある会社員
副業の規模が小さく、会計ソフトにお金をかけるほどではない場合、Googleフォームは最適な選択肢です。雑所得として申告する場合は複式簿記が不要なので、フォーム+スプレッドシートで十分対応できます。
フリーランス1年目でまずは記録を始めたい人
開業したばかりで経費の記録習慣がない場合、まずはGoogleフォームで「記録する習慣」をつけるのが先決です。慣れてきたら会計ソフトに移行するステップを踏むのもよい方法です。
白色申告で簡易的な帳簿管理をしたい人
白色申告の場合、単式簿記(簡易帳簿)で問題ないため、Googleスプレッドシートに収入と経費を記録するだけで帳簿の要件を満たせます。


Googleフォームから会計ソフトへのデータ移行
CSVエクスポートで移行する
Googleスプレッドシートに蓄積したデータは、CSV形式でダウンロードできます。多くの会計ソフトはCSVインポート機能を備えているため、データ形式を会計ソフトの仕様に合わせて整形すれば、一括で取り込むことが可能です。
主要会計ソフトのインポート対応
- freee:取引データのCSVインポートに対応。日付・勘定科目・金額・摘要の列が必要
- マネーフォワード:仕訳帳のCSVインポートに対応。借方・貸方の科目を指定して取り込み可能
- 弥生:仕訳データのインポートに対応。弥生形式のCSVに変換する必要あり
ただし、各ソフトで求められるCSV形式が異なるため、事前にインポートの仕様を確認してからデータを整形することが大切です。
Q&Aコーナー
Q. Googleフォームで記録するだけで確定申告は完了する?
Googleフォームだけでは確定申告は完了しません。フォーム+スプレッドシートで経費データを集計したあと、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成するか、会計ソフトの確定申告機能を使う必要があります。
Q. 領収書の写真もGoogleフォームで管理できる?
Googleフォームには画像添付の項目を追加できます。領収書の写真をフォーム送信時に添付すれば、Googleドライブに自動保存されるので、領収書のデジタル管理にも使えます。
Q. 売上(収入)の記録にもGoogleフォームは使える?
もちろん使えます。経費用と売上用で別々のフォームを作成するか、1つのフォームに「収入/支出」の選択肢を設けて管理する方法があります。
Q. Googleスプレッドシートでそのまま複式簿記はできる?
テンプレートを使えば可能です。Googleスプレッドシートの複式簿記テンプレートを配布しているサイトもあり、仕訳帳を入力すると総勘定元帳や損益計算書が自動生成される仕組みを無料で構築できます(noteなどで配布されています)。
フォーム入力とセットで整えたい「紙のレシート」の置き場所
Googleフォームで記録を残しても、レシートや領収書の現物は保存義務があるため捨てられません。フォーム入力は終わったのにレシートだけが財布やカバンにたまっていく、というのはよくある詰まりどころです。
月ごとに仕切りのあるレシートホルダーを1冊用意して「入力したらここに入れる」と決めてしまうと、入力と保管が同じ動作になります。年末に慌てて仕分ける手間が減るという理由で選んでいる方が多いようです。
記事内で触れたとおり、Googleフォームには領収書の画像を添付する項目も作れます。枚数が多くてスマホ撮影が追いつかない場合は、まとめて読み取れるドキュメントスキャナーを使う方法もあります。実際の価格やレビューは各ショップで確認してみてください。
まとめ
Googleフォームを確定申告に活用する方法を整理すると、以下のポイントが重要です。
- Googleフォーム+スプレッドシートで経費記録と集計を無料で自動化できる
- スマホからいつでも入力できるので、記録の習慣がつきやすい
- 白色申告や雑所得の申告には十分対応可能
- 青色申告65万円控除を狙う場合は、会計ソフトとの併用がおすすめ
- スプレッドシートのデータはCSVで会計ソフトに移行もできる
「会計ソフトにお金をかけるのはまだ早い」と感じている方は、まずGoogleフォームで記録する習慣から始めてみてはいかがでしょうか。
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